星は美しいね。でも、わたしたちは、地獄を見ているのね
最前線の島で収容した傷病兵の一人が、せっかくの給食に手をつけない。「ガダルカナル島で餓死(がし)した戦友に、一口、食べさせたかった」。涙が、つつーっと、ほほを伝わって落ちている。
「お母さん、おかあさーん」。泣き叫ぶ少年。乗っていた輸送船を沈められ、漂流中、しりの部分を、サメに食いちぎられた。そのサメの大きな歯型が、はっきりと残っているのだった。
最前線の島で収容した傷病兵の一人が、せっかくの給食に手をつけない。「ガダルカナル島で餓死(がし)した戦友に、一口、食べさせたかった」。涙が、つつーっと、ほほを伝わって落ちている。
「お母さん、おかあさーん」。泣き叫ぶ少年。乗っていた輸送船を沈められ、漂流中、しりの部分を、サメに食いちぎられた。そのサメの大きな歯型が、はっきりと残っているのだった。