生と死の病院船 従軍看護婦が見た兵士たち
日本放送出版協会から1989年に出された『戦争を知っていますか② 語り継ぐ女性たちの体験』の中に花田ミキさんのインタビューが掲載されています。
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第一回の召集のとき、今から五十年前のことですけどね、まず広島に集まりました。それから今度は、いよいよ病院船に乗ることになった。病院船というのは、どういう船かというと、これは国際条約で決められているんだけれども、外側をまっ白なペンキで塗って、まん中に二メートルの緑色のペンキを塗って、そのまん中にまっ赤な大きな赤十字。そして夜でも赤い電気をつけて、いつでも赤十字の船だ、中立の船だということがわかるような、そういうのが病院船。敵、味方を超えた、そういうふうな船でした。その船に、北海道と青森の看護婦さんたちが、五十九人乗り組んだのです。
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