「生まれる、生まれる、生まれる」と言って息を引き取った

青森県の看護師、保健師、そして助産師の記録を読んでいます。私の親戚が、助産婦だった叔母の人生をまとめた「明治女の雑記帳 小山内りやう・助産婦への道」も、そのひとつ。弘前市の和徳で開業していました。死の直前まで助産婦だった小山内りやうさんもじょっぱりだと思わざるを得ません。
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妊産婦宅へ出かける時は先様に失礼がない様にと時間をかけて、選び、よく着替えていた。枕下げの日は普段の着物より上等な着物で出かけた。
※枕下げ:お七日、命名の日、妊産婦の床上げの日
最後の最後まで助産婦業を貫き通した。「生まれる、生まれる、生まれる」と言って息を引き取った。その場面を思い出すと胸が詰まる。
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いま、その建物はすでになく空き地になっています。

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