今日は国際ポリオデー

ポリオ(急性灰白髄炎・小児麻痺、感染症法2類感染症)はワクチンで予防可能な疾患です。
しかし、アフガニスタンパキスタンの2カ国で野生型ポリオが見つかっています。
アフリカ地域からの野生型ポリオウイルスは根絶されました。しかし、アフリカ地域の16カ国では、伝播型経口ワクチン由来ポリオウイルス2型の流行が報告されています。(2020年9月時点)
予防接種の少ない地域ではこのウイルスによる感染が発生する可能性あるため、引き続き注意が必要です。
さて、日本でも戦後、ポリオが流行しました。青森県で流行した時、まだ日本にはワクチンがありませんでした。
感染症に限らず、世界で起こる様々な課題を一人ひとりが考えて、ともに行動することを考えるきっかけに、この映画がなれればと考えています。
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終戦後の1949年。青森県八戸市でポリオが流行し、子どもたちが次々と集団感染していきました。
ワクチンは当時のソ連にしかなく、厚生労働省もまだワクチンの輸入を許可をしていない時代でした。
そうしているうちに、母親たちの心配をよそに、子どもたちはどんどん感染していきました。
花田ミキさんは、列車に飛び乗り、東京へ向かうと、GHQ連合国軍最高司令官総司令部)に飛び込み、交渉を始めました。
そして「ケニー療法」という治療法を授かって、青森に戻り、感染した子どもたちに施しました。
五十嵐監督は言います。
「花田さんたちの行動から教えられるんです。最近、ネットなどを中心に、みんな、批判は旺盛にするじゃないですか。しかし、批判ばかりではなくて、じゃあ、こうするという具体案を一人ひとりが考えて、ともに行動することが求められているのではないでしょうか」
(「」内は「戦争がもたらしたものを撮る」(堀ノ内雅一著、五十嵐匠語り、泉町書房)
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看護の人花田ミキさんの看護の命をかけた波乱万丈の生きざまを映画化し、戦争の悲劇、命を守る保健師の原点、そして「この時代を生きる」ことの大切さを伝えます!
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