花田ミキ先生の教え子の一人として 大鰐恭子さん

教え子の一人として花田先生にまつわる思い出をつづります。
看護史を習いました。「命を阻むものはすべて悪!」と語る声は、穏やかではあるものの厳しさが感じられ、言葉に深い重みがありました。
花田先生が情熱を傾けた、命を守る施策「派遣保健婦制度」で私は昭和51年春に派遣保健婦になりました。
花田先生をお招きしたくて企画した冬季の老人健康教室。『毎日寒いから寝る時も毛糸の帽子をかぶって。』『お通じよくするのにほうれん草は長く切って食べて!』等の具体的な指導の他、『失禁予防は大事!!』と、自らも実践している“骨盤底筋運動”を紹介してもらいました。
いつも派遣保健婦を訪ねる時にそうしていたように挽いたコーヒー豆を手土産に渡してくれましたが、いだわしくて飲めませんでした。
いつも目を細めて『ほほほ』と笑う姿が印象的で、声を荒げることはありませんでした。
人として、命を守る看護職として“花田ミキ”を今の世に残すことができるのはこの映画だと、私は心の底から思うのです。
そして、花田先生にまた会えるのを楽しみにしています。
専務理事 大鰐 恭子

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