SAWADA -カメラマン沢田教一の生と死-

彼は写真を撮った人々に深い敬意を払っていて
それが彼の写真に表れているのだと思う

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それは戦争が地獄だという古典的な事実を的確に表している
あのような写真を撮れる人たちは
戦争は本当に地獄であるということを理解し
そして人間そのものに同情できる人だ
沢田はそういった人たちの一人だった
プロフェッショナルだった

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SAWADA -カメラマン沢田教一の生と死-
1996年(毎日映画コンクール 文化映画グランプリ、キネマ旬報文化映画グランプリ、日本映画ペンクラブ選出準グランプリ、日本映画技術賞 JSC賞)

監督:五十嵐匠
出演:沢田サタ、ケイト・エェップ
声の出演:根津甚八

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じょっぱり 看護の人 花田ミキ」の監督の五十嵐匠さんの作品を紹介。青森県出身の報道写真家で、ベトナム戦争を撮影した『安全への逃避』でピューリッツァー賞を受賞した沢田教一(1936年2月22日 - 1970年10月28日)の人生の軌跡を辿るドキュメンタリーです。報道写真家としての葛藤、沢田教一を支えた周りの人たちの証言が描かれています。

沢田教一ベトナム戦争の報道で有名ですが、最後亡くなったのはカンボジアです。首都プノンペンからタケオ州チャンバクに向かう途中の国道2号線で何者かに襲われて亡くなりました。私もタケオ州で仕事をしていたので何度も国道2号線を通りました。のどかな田園風景を見ながら移動をしていると、ここで沢田が撃たれたとは想像ができませんでした。

そんな私にタケオ州出身のスタッフが言いました。「タケオでもポル・ポト兵による強制労働で多くの人が亡くなった。朝5時から真夜中までの労働だった。でも一日に与えられたのはおかゆ2杯。それに耐えられる餓死した人もいる。私も、月光の下で、亡くなった赤ちゃんを、兵隊に見つからないように土に埋めた」

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